看護の今から未来へOriginalPublisherをめざす医学・看護学と関連分野の専門出版社 すぴか書房
チラシのPDFは こちら   
梅本充子 [著]   
B5判 128頁 定価(本体2,000円+税)
ISBN978-4-902630-18-3
高齢者介護予防、サクセスフルエイジング、世代間交流、健康な地域づくりに貢献するグループで行なう回想法のてびき。 
読んで楽しい!実践事例集を付けました。
どこでも、だれでもできる回想法の普及をめざして──「専門家による認知症を対象にした“療法”の解説ではなく、もっと広くさまざまな人が楽しく有意義に実践するためのマニュアル本が求められていると考えました」(著者)
地域で行なうアクティビティ(レクリエーション)としての回想法の多彩なあり方を紹介。
セッションのすすめ方や展開方法を、著者の経験を織り交ぜて平易に解説。
【著者】うめもとみつこ:聖隷クリストファー大学看護学部准教授(老年看護学)。
特定非営利活動法人シルバー総合研究所理事。
回想法との関わり:国立長寿医療センターで厚生労働省の共同研究事業として回想法に関わり、2年間愛知県北名古屋市(当時師勝町)回想法センターで専任講師を務める。イギリス回想法センターで3回の回想法研修を修了。現在は岐阜県恵那市明智町回想法センター実践と評価研究に取り組みながら、地域で行なうグループ回想法の普及に努めている。
2003年、2010年に日本認知症ケア学会・石崎賞を受賞。
【主要目次
はじめに
第1章  回想法とは
1 回想法の起源
2 回想法の発展 地域活動の拠点としての回想法センター イギリスの回想法センター
3 回想法の種類 グループでの回想法
4 回想法の意義と効果 サクセスフル・エイジング 介護予防から地域づくりへ プロダクティブ・エイジング
第2章  グループ回想法の実際
1 計画と準備
 目的/事前の計画
  キャッチフレーズとネーミング(参加者の募集)  対象者の選定と参加人数
  時間と回数  会場
 参加者の情報収集/ルール(参加者との約束事)/テーマの選定/材料・道具の用意
  回想道具箱  提示のタイミング
2 セッションのすすめ方と手順/実施前
  打ち合わせ  座席の用意
 受付/実施中 初回 最終回/実施後(反省会) 
3 観察と記録
4 評価/評価の方法
 データを残す意味/健常高齢者の場合/認知症高齢者の場合
 方法の評価/効果評価の概要
  a認知機能検査 HDS-R MMSE
  b行動観察評価尺度 I-ADL N-ADL NMスケール 老研式活動能力指標 NOSGER
  cQOL評価 SF-36 VAS
  dその他 GDS15 Zarit
第3章  展開の方法 17のポイント
1 回想を促す/こんなとき,どうする
  年齢が10歳も離れると話題が合わない  参加者の話題がテーマからそれる
  2〜3名のグループがおのおの話をして収拾がつかなくなる
  いつも限られた人が話をする  否定的な発言をする人がいる  昔を思い出したくない人もいる
 ¶たとえば ふるさとの思い出 自分の名前の由来 小学校の思い出
  遊びの思い出 青春時代,就職 季節の思い出
2 懐かしい道具を使う
 ¶たとえば 回想法ボックス 参加者の持参品 青春時代の思い出(ラブレター) その他
3 触覚,味覚,嗅覚の刺激
 ¶たとえば 学校で使われた道具 家事・生活用具 仕事道具 食べ物
4 写真を使う
 ¶たとえば 個人・家族のアルバム テーマにそった写真(昔の風景,結婚式,学校生活…)
5 音楽や音を使う
 ¶たとえば 遊び唄歌(お手玉,縄跳び,まりつき…) 小学唱歌,童謡
  地元の歌,軍歌,流行歌 テーマにそった懐かしい音
6 動作を行なう
 ¶たとえば 料理 子どもの頃の遊び 手づくりおもちゃ カード・札遊び 仕事の思い出 庭いじり
7 絵を描く
 ¶たとえば
8 展示物を製作する ¶たとえば
9 寸劇を演じる
 ¶たとえば 演劇/青年団の思い出 寸劇/思い出のシーン
10 お出かけ回想法
 ¶たとえば お花見(外食を楽しむ) 博物館活動との連携
11 案内する
 ¶たとえば 観光地/日本大正村の案内(ボランティア活動例)
12 記念作品
 ¶たとえば 思い出アルバム 自分史アルバム(執筆作業)
13 昔と今を関連させる
14 暗記したものを披露する
15 「思い出リスト」の作成
16 地図を使う
17 年表を使う
《お出かけ回想法マニュアル》
 お出かけ回想法の事前準備 お出かけ回想法の手順 付き添い者の役割 その他の配慮点
第4章  リーダーとコ・リーダー
1 リーダー,コ・リーダーの必要性と役割/リーダーの役割
 会の進行 終了後のフォロー/コ・リーダーの役割/教育と自己研鑽
2 リーダー,コ・リーダーの技法/よい聞き手になる(傾聴) 視線を合わせる 身体言語に気を配る
  声の調子,話し方 言葉かけ
 自己開示(自分のことを語る)/質問のしかた  開かれた質問(オープン・クエッション)
 閉ざされた質問(クローズド・クエッション)/励ましと言いかえ 励まし
 言いかえ(要約)/感情・情動に応える(共感) 苦しい思い出
 感情活動(情動)を引き出す/相互交流を促す 話をつなぐ リーダー役割の委譲 座席の位置
第5章  実践事例集
1 青年団の思い出から「愛染かつら」上演へ/セッションの概要/セッションの実際
  修了生の感想/ハイライト(5回目のグループ記録)/「愛染かつら」の脚本
2 お手伝いの思い出をもとに寸劇を創作/セッションの概要/セッションの実際
  修了生の感想/「お手伝いの思い出」2回目のグループ記録抜粋/脚本『母の背中』
3懐かしい音の回想から音地図作成/セッションの概要/セッションの実際(逐語録抜粋)



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